no ip domain-lookupからの卒業

Smart Licenseのおかげでスイッチにおいてもip domain-lookupの設定が必要になった。(環境によりけりが,インターネットダイレクト構成では少なくとも必要)

これを入れるとコマンド打ち間違えの時にdomain-lookupが発動してしまい,暫しご歓談をタイムに陥ってしまう。ミスタイプなどしないS級エンジニアや,「少しくらいの時間ならお茶を飲みながら待ちますよ」という賢者ならまだしも,ミスタイプをしょっちゅうするし少しの待ち時間ももったいない私にとっては致命的。

ということで方法はないかと調べてみると,あったのねこんな所に

“no ip domain-lookup”の代わりに”transport preferred none”

http://blog.livedoor.jp/tokyo_z/archives/51247251.html

間違えたコマンド入力を名前解決をしない方法

http://networkerslog.blog137.fc2.com/blog-entry-335.html

Transport preferred

https://community.cisco.com/t5/switching/transport-preferred/td-p/1612979

オフィシャルサイトでは以下のように説明がある。IOS XRだけど,基本同じだろう。

Cisco IOS XR ソフトウェア は、認識できないコマンドはすべてホスト名であるものと想定し、接続を試みます。 プロトコルが none に設定されている場合、システムは EXEC プロンプトで入力された認識できないコマンドを無視し、接続を試みません。

https://www.cisco.com/c/ja_jp/td/docs/rt/servprovideredgert/asr9000aggregationservsrt/cr/035/b_sysman_cr42asr9k/b_sysman_cr42asr9k_chapter_010010.html#wp2132003449

何かの名残でこのような設定になっているのかな。ちなみにIOS XRではデフォルト無効になっているそうだ。IOSやIOS XEでも同じくデフォルト無効にして欲しい。

以下設定コマンド。これでコマンド以外の文字列が入力されてもlookupが走らない(正確にはtelnetコマンドが実行されない)。

line con 0
 transport preferred none
line vty 0 4
 transport preferred none